「モンキー125 飽きる」と検索して、この記事にたどり着いたあなたは、きっと購入を迷っている最中かなと思います。
唯一無二のデザインに惹かれる一方で、「買ってから後悔しないだろうか」「もしかしてすぐにつまらないと感じてしまうかも…」という不安がありますよね。
125ccなので高速道路には乗れず、ロングツーリングでの疲れや、おじさん向けのバイクじゃないかというイメージ、さらには普段使いの不便さや、車体が小さくて危ないのでは？壊れやすいのでは？といった心配もあるかもしれません。
私もその気持ち、すごく分かります。モンキー125は「移動の道具」として見ると、確かに不便な点も多いバイクです。だからこそ、「飽きる」という不安が生まれるんですよね。
この記事では、モンキー125の「飽きる」と言われる具体的なポイントと、それでも多くのオーナーが「飽きていない」と断言する魅力、そして「不便」を「楽しみ」に変えるカスタムの世界について、詳しく掘り下げていきますね。
- 「飽きる」と言われる実用上のデメリット
- オーナーが「飽きない」と断言する理由
- 「不便」を「楽しい」に変えるカスタムの世界
- モンキー125が向いている人の特徴
「モンキー125は飽きる」と言われる理由
モンキー125が「飽きる」と言われる背景には、デザインや楽しさといった感情面よりも、125ccならではの実用上の制約があるみたいですね。
「こんなはずじゃなかった」という機能的なミスマッチが、「飽き」や「後悔」という言葉につながっている気がします。まずは、オーナーが直面しやすい「イマイチな点」を具体的に見ていきましょう。
後悔する？高速道路に乗れない制約
モンキー125の購入で一番「後悔」のポイントになりやすいのが、原付二種（125cc）の絶対的な制約、つまり「高速道路や自動車専用道が走れない」ことですね。
これが「ロングツーリングが疲れる」と言われる最大の理由かなと思います。目的地まで全部一般道で行く必要があるので、ツーリングプランがかなり制限されますし、移動にかかる時間も大型バイクとは比べ物になりません。
「ちょっと遠くまで」と思っても、一般道をひたすら走る必要があり、これが想像以上の忍耐力が必要だったりします。
見落としがちなのが、高速道路じゃなくても「自動車専用」や「二輪の自動車・一般原動機付自転車通行止め」の標識があるバイパスや高架道路も走れないこと。都市部や郊外だと「あ、ここ通れないんだ…」と、想定外のストレスになるケースもありますね。通勤・通学ルートにこういう道がないか、事前にチェックするのは大切です。
知っておきたい交通ルール
原付二種（51cc～125cc）は「小型限定普通二輪免許」以上が必要ですが、道路交通法上は高速道路や自動車専用道の走行は法律で禁止されています。これは安全上の理由から決められているルールなので、絶対に守る必要がありますね。
購入前に、自分の主な行動範囲に走行不可な道路がないか、地図アプリなどで一度確認しておくと安心です。
ロングツーリングでお尻が痛い問題
これもよく聞く話ですが、長時間の乗車、特に2時間を超えると「お尻が痛い」という声は多いですね。これはモンキー125に限らず、シートが薄め・小さめのバイクの宿命かもしれませんが…。
私も経験がありますが、これは単に純正シートが硬いとか柔らかいとかいう話だけじゃなくて、いくつかの要因が重なっている気がします。
純正シートの特性
モンキー125の純正シートは、あの独特のデザインを保つために、分厚くてフカフカ、というわけではありません。見た目は可愛いんですが、長時間の体重移動を支えるには、少しクッション性が足りないと感じる人もいるようです。
複合的な疲労要因
「お尻が痛い」原因は、シート以外にもあります。
- 一般道のストレス: 高速に乗れないので一般道を走り続けるわけですが、信号や周りの交通状況に常に気を配る必要があり、精神的にも疲れます。
- 風圧: 次の項目にも通じますが、風の影響を受けやすいので、無意識に体に力が入って体力を消耗しちゃいます。
- ポジションの自由度: シートが小さめなので、乗車中にお尻の位置を前後にズラして、痛みを逃がす、ということがやりにくいのも一因かもしれません。
実際に往復500kmの日帰りツーリングをしたオーナーさんの話では、手首の痛みや腰の固まりも報告されていて、長距離は「行けなくはないけど、それなりの覚悟と対策（こまめな休憩など）が必要」というのが正直なところです。
風に弱い？危ないと言われる理由
モンキー125が「危ない」と言われることがあるとすれば、それは速度が遅いから（車に煽られる）というより、「風に煽られる」ことが原因かなと思います。
車体がすごく軽い（約104kg）ので、特に横風が強い日や、橋の上、大型トラックに追い越される時なんかは、「おっとっと」とバランスを取るのが大変な時がありますね。ヒヤッとする瞬間があるのは確かです。
軽量ボディの宿命
例えば、同じ125ccでも実用的なスクーターのPCXが約132kgあるのに対し、モンキー125は約104kg。30kg近く軽いわけで、この軽さが取り回しの良さにつながっている反面、風の影響を受けやすいという弱点にもなっています。
「遅くて危ない」は誤解？
実際のところ、モンキー125は一般道の流れに乗るには十分なパワーがあって、80km/hくらいまでは普通に出ると言われています。トルク感もあるので、街中での発進・停止はむしろキビキビしていてストレスフリーです。
なので、「遅すぎて危ない」ということはまず無いですね。問題は、その軽量さゆえに「風という外乱」に弱いことなんです。
常に風に気を使って走るのは、じわじわと疲労につながるので、これも「ロングツーリングが疲れる」一因になっていますね。
4速はつまらない？ギア比への不満
これは主に2021年モデル以前（JB02型）の4速ミッションモデルに向けられた意見かもしれません。
一部のオーナーからは、この4速のギア比、特に2速がローギアード（すぐに吹け切ってしまう感じ）で、スポーティに走りたい時には「ちょっと不満だった」という声があったようです。
旧型（JB02）の特性
ギアが4速しかないと、各ギアが担当する速度域が広くなります。特にモンキー125の4速は、街中での「トコトコ走り」には最適化されていたものの、少し速度を上げて巡航したり、峠道でキビキビ走ったりしようとすると…
- 「もう少し引っ張りたいのに、すぐ吹け切ってしまう」
- 「シフトチェンジが慌ただしく感じる」
- 「巡航速度でのエンジン回転数が高めで、振動や音が気になる」
といった物足りなさ（＝つまらない、飽きる）を感じる要因の一つだった可能性はありますね。（この点は新型の5速で劇的に改善されていますよ！詳しくは後ほど…）
モンキー125は壊れやすい？
「モンキー125 壊れやすい」というキーワードもたまに見かけますが、これに関してはあまり心配しなくて良いかな、というのが私の見解です。
むしろ、「非常にタフで壊れにくいバイク」と言っていいと思います。
信頼の横型エンジン
ベースとなっているエンジンは、あの有名なスーパーカブなどにも使われている、世界的に信頼性の高い「横型エンジン」です。基本設計が非常にタフで、耐久性は折り紙付き。世界中で何十年も愛用されている実績が、その信頼性を物語っています。
メンテナンスの重要性
もちろん、機械なので定期的なオイル交換やチェーンの調整といった基本的なメンテナンスは必須です。「壊れやすい」という噂が出るとしたら、それはメンテナンス不足が原因であることが多いんじゃないかなと思います。
あとは、カスタムパーツが豊富なバイクなので、知識がないままにエンジン内部をいじったり、不適切なパーツを取り付けたりすると、不調の原因になる可能性はありますね。
カスタムするなら知識も一緒に
特にエンジン周りや吸排気系（マフラー、エアクリーナー）をカスタムする場合は、燃調（ガソリンと空気のバランス）が狂ってしまうこともあります。ノーマルで普通に乗っている分にはまず壊れないバイクですが、カスタムを楽しむなら、基本的な知識を身につけるか、信頼できるショップに相談するのが安心ですね。
普段使いの積載性と二人乗り不可
実用面で「飽きる」というか「使わなくなる」原因になりかねない最大のポイントが、積載性の低さと二人乗りができないことですね。
まず、標準状態では荷物を積むスペースはほぼゼロです。シート下には車載工具と書類が入る程度のスペースしかありません。
ちょっとした買い物もリュックを背負うことになりますが、これが毎日となると結構面倒ですし、長距離だと肩こりや背中の蒸れ、疲労の原因になります。
そして、意外と見落としがちなのが「二人乗り不可」という点。シートもステップも一人用（一人乗り専用設計）です。「ちょっとそこまで乗せてって」ができないのは、普段使いやメインバイクとして考えると、結構大きなデメリットかもしれません。
「いざという時に使えない」…これが、メインバイクとして1台で全てをこなそうと考えていた人にとって、「飽きる」というか「不便すぎて手放す」理由になってしまう可能性はありますね。
「モンキー125は飽きる」説を覆す真の魅力
ここまで「飽きる」理由、つまりデメリットを見てきましたが、それならなぜ多くのオーナーがモンキー125に乗り続け、3年、4年経っても「飽きてない」と断言しているんでしょうか。
ここからは、そのデメリットを「知った上で」それを補って余りある、モンキー125の「飽きない」魅力について紹介しますね。実は、さっき挙げたデメリットの多くが、そのまま魅力の裏返しでもあるんです。
無限のカスタムが「不便」を「楽しさ」に
モンキー125の最大の魅力は、「カスタム」にあると言っても過言ではありません。
あるオーナーさんが「この『イマイチなところ』を何とかするのが楽しいんですよ」と語っていましたが、まさにその通りだと思います。モンキー125は「完成されたバイク」に乗るのではなく、「自分だけのバイクを創り上げる」プロセスそのものを楽しむバイクなんです。
例えば、さっき挙げた「イマイチな点」も、カスタムでほとんど解決できちゃいます。
「イマイチ」を「最高」に変えるカスタム例
オーナーさんたちは、こんな風に「不便」を「楽しみ」に変えています。
| イマイチな点 | カスタムによる解決策 | 効果とオーナーの声 |
|---|---|---|
| お尻が痛い | ゲルシート、カスタムシート（Gクラフト製など）へ交換 | 「かなり楽になる」「足つきと座り心地が両立した」 |
| 荷物が積めない | リアキャリアとシートバッグ（ボックス）の装着 | 「リュックから解放！疲労が全然違う」 |
| 風に疲れる | 小さなエアロバイザー（スクリーン）の装着 | 「胸元の風圧が減るだけでも、だいぶ楽」 |
自己表現としてのカスタム
「不便さ」や「物足りなさ」は、そのまま「カスタムする楽しみ（＝伸びしろ）」なんですよね。パーツが国内外から本当に豊富に出ているので、自分だけのスタイル（カフェレーサー、スクランブラー、トラッカー、チョッパーなど）を追求するのも楽しいですよ。
しかも、トラッカーシートやカフェシートに交換することが、結果的にお尻の痛みの改善（＝機能改善）にもつながっていたりします。見た目と機能が表裏一体になっているのが、モンキーカスタムの奥深さですね。
5速（新型）で走行性能は改善したか
先ほど「4速はつまらない？」という話をしましたが、2021年以降のモデル（JB03型）で5速ミッションに変更され、この点は大きく改善されました！
これは本当に大きな進化で、「飽きる」要因だった走行性能の物足りなさを見事に解消してくれたと思います。
JB03型（5速）の進化
ギアが1枚増えたことで、エンジン回転の「美味しい回転域」を使いやすくなり、加速がかなり気持ちよくなったと評判です。（出典：「モンキー125」に5速トランスミッションを採用した新エンジンを搭載し発売）
4速モデルでは「もう1速あれば…」と感じていた巡航時も、5速に入れることでエンジン回転数が抑えられ、快適性がアップしています。
もちろん、高速道路に乗れないのは変わりませんが、一般道やワインディング（峠道）をスポーティに走る「楽しさ」は格段に向上していると言えますね。4速モデルの不満点が、しっかり解消された感じです。今から買うなら、断然5速モデルがおすすめですね。
おじさん（リターンライダー）からの高評価
「おじさんのバイク」というイメージは、悪い意味ばかりじゃありません。むしろ、バイクの酸いも甘いも知っている「リターンライダー」層から、モンキー125は圧倒的な評価を得ています。
これは、「おじさん＝バイクを知り尽くしたベテラン」が選ぶバイク、ということの裏返しなんですよね。
大型バイクからの“解放”
昔、大型バイクに乗っていた人ほど、そのネガティブな側面（重さ、パワー、維持費、乗る前の気合）も知っています。そこから解放されたモンキー125の「気軽さ」や「のんびり感」が、最高の価値だと感じるみたいですね。
レビューデータを見ると、「乗り心地」「取り回し」「燃費」がめちゃくちゃ高い評価を受けています。
- 乗り心地: ふわふわしたサスペンションで、街乗りが快適。
- 取り回し: 圧倒的な軽さ（約104kg）で、駐車場所にも困らない。
- 経済性: リッター60kmとか普通に走る燃費の良さと、年間2,400円（軽自動車税）という維持費の安さ。
この「気軽さ」は、まさにセカンドバイクとしての原付二種（125cc）の魅力とも共通する部分ですね。
「所有する喜び」という唯一無二の価値
そして、何と言ってもこれ。「所有する喜び」です。
実用性だけを考えたら、モンキー125は不便なバイクかもしれません。でも、多くのオーナーが「それでも乗り続けている理由」として、「唯一無二のデザイン」を挙げています。
デザインの普遍性
このデザインは、初代モンキー（Z50M）から続く歴史とアイデンティティを受け継いだものです。単に「可愛い」とか「レトロ」という言葉だけでは片付けられない、普遍的な魅力があります。
この小さな車体に、バイクの「楽しさ」がギュッと凝縮されている。そんなデザインに惹かれてしまうんですよね。
「贅沢なバイク」という価値観
あるオーナーさんは「実用性は低いけど、所有する喜びがある。すごく贅沢なバイクだなと思います」と語っています。これは、モンキー125が「実用車」ではなく「嗜好品」であることを示しています。
「効率」や「速さ」とは別の価値基準（＝楽しさ、愛着）を持つことの豊かさ。この価値観に共感できるかが、モンキー125を楽しめるかどうかの分かれ道かもしれませんね。
乗らなくても、ガレージで眺めているだけで満足できる。お酒が飲める。そんな不思議な魅力がモンキー125にはあります。
結論：「モンキー125は飽きる」人とは
ここまで見てきたように、「モンキー125は飽きる」という懸念は、「購入後の期待値のズレ」から来ることがほとんどかなと思います。
バイクに何を求めるか？で、モンキー125が「最高の相棒」になるか、「飽きるバイク」になるかが決まります。
最後に、モンキー125が「飽きる」可能性のある人と、「飽きない」人をまとめてみますね。
「飽きる」可能性が高い人
これは、バイクに「速さ」「効率」「利便性」を最優先で求める人ですね。
- メインバイクとしてこれ一台で全てをこなしたい人
- 通勤・通学で毎日往復50km以上走り、バイパスも使いたい人
- ツーリングは高速道路を使ってワープするのが当たり前の人
- 荷物をたくさん積んでキャンプに行きたい人
こういう人にとっては、高速に乗れない、荷物が積めない、風に弱いといった実用上の限界にすぐぶつかって「後悔」するかもしれません。
「飽きない」と断言できる人
一方で、「不便さ」を“伸びしろ”として楽しめる人や、セカンドバイクとして「気軽さ」を求める人、そして何より「デザインや所有する喜びに価値を見出す人」にとっては、モンキー125は一生モノの相棒になるはずです。
- 「イマイチなところを自分で育てる（カスタムする）」のが大好きな人
- 近所の「トコトコ走り」や、のんびりしたツーリングがメインの人
- 大型バイクのセカンドとして、気軽に乗れる相棒が欲しい人
- 「乗らなくても、眺めているだけで幸せ」という価値観が分かる人
「イマイチなところを自分で育てる」という感覚を楽しめるなら、このバイク以上に「飽きない」バイクも珍しいですよ。あなたのバイク選びの参考になれば嬉しいです！
